割塚古墳地図

 大和郡山市の割塚古墳は、直径49mの円墳である。
発掘調査では刳抜式家形石棺を安置する横穴式石室が検出された。棺内からは東南隅で鏡1面、垂飾付耳飾2対、
水晶製切子玉、碧玉製管玉などの装身具が出土している。
 古墳の築造年代は6世紀前半。

石室奥壁背面で見つかった通路(手前)
 写真は 2026-3-13産経新聞より
 大和郡山市は、市指定史跡の円墳「割塚古墳」(6世紀前半)で、横穴式石室の奥壁裏側に通路が見つ
かったと発表した。同様の通路は高取町の「市尾墓山古墳」(6世紀初頭)で確認’されているだけで、
市によると国内で2例目という。
 割塚古墳は宅地開発に伴って昭和 43年に県立橿原考古学研究所が行った発掘調査で、横穴式石室
や家形石棺、朝鮮半島由来の副葬品が見つかった。近年、古墳の斜面で崩落が見つかったため、市が
令和 2年度から発掘調査を実施。昨年度には石室の床に地盤を補強するための石が敷き詰められて
いたことが判明した。
 今年度は石室北側にあたる奥壁裏側を調査し、幅約 1m、長さ約 3 ? 5mの石積みの通路を発見した。
市尾墓山古墳は石棺の蓋を搬入するための通路と推測されているが、今回見っかーった通路の幅は
石棺の幅 (約 1? 4m )よりも狭く、石室の 完成時には通路が塞がれていることから、石室造成時や埋葬
の際に使われた通路と考えられるという。
 また石棺が置かれた玄室床下の石敷きや石室の周囲の調査で、墳丘を盛り土した後に墓こう (ぼこう・
棺を収めるための穴 )を掘削したことを確認。石室側壁背面と墓こうの隙間に砂土や粘質土を交互に入れ、
地盤強化や排水を図ったことも判明した。市まちづくり戦略課の小野大輔さんは「古墳時代後期における
大型の横穴式石室を持つ古墳築造の全体が把握できた。調査や研究を進める上で大きな手掛かりに
なる」と評価している。
 現地説明会は 15日午前 11時?午後 3時半。雨天決行。駐車場はない。
  2026-3-13産経新聞より