當麻山口神社地図

本殿 
祭神 天津日高日子番能邇邇芸命(中央)
    木花之佐久夜毘売命(左)
    大山津見神(右)
摂社 左右 當麻都比古神社
祭神 麻呂子皇子
    當麻津姫 
 麻呂子皇子は用明天皇の皇子で聖徳太子の異母弟にあたり、
當麻氏の先祖とされている。當麻寺を創建したこの地の豪族當麻氏の氏神と
して男女二神を祀る。
 二上山の山裾に鎮座する。
 延喜式内明神大社としての風格を思わせる。万歳郷平田庄新宮大明神といわれる十六ケ村の郷社。
(首席、大橋、西・中、勝根、今在家、染野、市場、岡崎、大中、有井、神楽、築山、大谷、池田、野口、鎌田)
 延喜式神名帳(901)には大和の国には14ヵ所の山口神社があり、何れも式内大社の社格をもち、官祭に
あずかっていた。これらの神社は本来、山々の精霊を支配した大山祇命を祭神としたものと思われる。
 当麻山口神社のことについては神名帳に「人皇五十五代文徳天皇仁寿3年(853)夏4月、冬11月これを祭る」
と官祭のことが記されている。
 拝殿は瓦葺総板床で、明治21年8月に改築された。本殿は打越流造、二重破風、本屋根は千鳥破風。
 奈良の山口神社⇒⇒⇒
末社 春日若宮神社
祭神 天忍雲根命
(あめのおしくもねのみこと) 
 赤の鳥居が本殿でなく、二上山雄岳にある大津皇子墓の方角を向いている。
また、大津皇子墓は鳥谷口古墳の方向と一致する。
大津皇子の本当の墓は山頂にある墓ではなく鳥谷口古墳といわれている。
 参道入り口の石の鳥居は神社の方を向いている。
この神社は、大津皇子が死を賜った藤原京の時代に創建された。